最近注目を徐々に浴びてきているオンライン家庭教師。
自宅でインターネットを通じて先生に勉強を見てもらう、新しい形の家庭教師です。
興味はあるけど、まだまだ一般的とは言えないし、私たち保護者世代にはなかったサービスなので、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回は、オンライン家庭教師のメリット・デメリットをそれぞれまとめました。
結論から言うと
- 場所や時間を選ばない指導で自由度が高い
- 塾や訪問型家庭教師に比べて費用負担も少ない
- 手元やノートの確認などコミュニケーションを取りづらい
- 一人で勉強するモチベーションを保つのが大変
となっています。
詳しく見てみましょう!
オンライン家庭教師とは?今までの家庭教師や塾と何が違うの?
そもそも、「オンライン家庭教師」という言葉自体が新しいので、簡単に説明しておくと
生徒と先生をインターネットのビデオ通話でつないで、お互いに離れた場所にいながら勉強を指導してもらえるシステムです。
「インターネット家庭教師」とも呼ばれたりしますね。
オンライン家庭教師自体は古いところだと10年くらい前からあったのですが、昨今の外出自粛の流れを受けて徐々に注目を浴び、最近ではいろいろな会社が参入してきています。
今までの訪問型家庭教師との一番の違いは、先生が自宅にこないこと。
先生も会社や自室から指導を行うので、実際に対面することはほとんどないです。
また、オンラインとはいえ家庭教師であることには変わりありません。
指導時間中は1対1の個別指導ですし、録画された番組をただ視聴するのではなく、リアルタイムで双方向のやり取りをしながら指導します。
塾のように、先生1人に対して生徒が大勢という環境ではないので、わからないことはその場で何度でも質問ができます。
オンライン家庭教師のメリット
オンライン家庭教師を選ぶメリットとして挙げられるのは
- 場所に関係なく先生を選べる
- 指導時間の自由度が高い
- 指導料や諸経費の費用負担が少ない
の3点です。
一つずつ見ていきましょう。
メリットその1:場所に関係なく先生を選べる
家庭教師を探すうえで困ることの一つに、「近所で良い先生が見つからない」というのがあります。
特に地方では、お子さんの学力や希望進学先にピッタリ合った先生を探すのが難しいです。
オンライン家庭教師は、インターネットを介しての指導なので、先生と生徒の居住地は関係ありません。
たとえ離島にお住まいだとしても、インターネット環境さえあれば指導を受けられます。
地方在住で東京の大学に進学を希望しているので、その大学の学生さんに教わりたい、という希望も叶いますね!
メリットその2:指導時間の自由度が高い
先生・生徒ともに移動がないので、訪問型家庭教師に比べて指導時間も柔軟に対応してもらえます。
例えば、普通の家庭教師の先生が朝8時からや夜10時すぎに自宅に来るなんてことは、常識的には考えにくいですよね。
(絶対にないとは言い切れませんが…)
塾も、あまり早いまたは遅い時間だと通うのが大変です。
その点、オンライン家庭教師なら、夜遅い授業時間でも自宅から安心して授業を受けられます。
もし体調不良や急用で本来の授業時間に指導を受けられない時でも、比較的柔軟に対応してくれるサービスが多いので、スケジュール調整がしやすいです。
メリットその3:指導料や諸経費の費用負担が少ない
保護者にとっては、費用面も大きな関心事の一つです。
指導料はもちろん、塾への通学または送迎にかかる費用、自宅訪問型家庭教師の先生に渡す交通費や毎回出すお茶菓子代など、意外と細かい費用がかかっています。
オンライン家庭教師では、基本的に指導料以外の雑費はかかりません。
しかも、指導料も塾や訪問型家庭教師に比べると割安に設定されていることが多いです。
入会金など初期費用はある程度発生するものの、月々の負担が軽くていいのは嬉しいですよね!
私が学生時代に家庭教師のアルバイトをしていた時は、授業後に毎回必ずコーヒーとケーキが出てきて、ある時は晩ご飯までいただくこともありました。
そこまでしていただいてありがたいものの、かえって申し訳ないので何度もお断りはしましたよ。
それでも、保護者としては何にも出さないわけにはいかない物なのかも…と今ならわかります(笑)
そういう気遣いがお互いにいらないのもメリットですね。
オンライン家庭教師のデメリット
良いところばかり注目しがちですが、逆に、オンライン家庭教師のデメリットについても紹介します。
主なデメリットとしては、
- インターネット環境やパソコンなどの機材が必要
- 手元や教科書・ノートを確認しづらい
- 一人で勉強するモチベーションを保つのが大変
が挙げられます。
こちらも、一つずつ見てみましょう。
デメリットその1:インターネット環境やパソコンなどの機材が必要
オンライン家庭教師の利用には、インターネット回線とパソコンが必須です。
最近では、既に自宅にネット環境がありパソコンもお持ちのご家庭も多いですし、このページをご覧になっている時点で何らかのインターネット環境があると思うので、デメリットに挙げるかは迷ったのですが、すべてのご家庭がそうとも限らないので一応書かせていただきますね。
オンライン家庭教師サービスによっては、パソコンではなくタブレットやスマートフォンでも受講可能なところもあるので、事前によくご確認ください。
また、パソコン以外にも、主にウェブカメラやペンタブレットといった周辺機器が必要になる場合が多いです。
カメラでお互いの表情や課題を確認しながら、ペンタブレットを使って文字を書き込みます。
自分で購入しなければいけない場合と、オンライン家庭教師サービスからレンタル(無料/有料)できる場合があるので、申し込み前に公式サイトから必要なものをしっかり確認しておきましょう!
デメリットその2:手元や教科書・ノートを確認しづらい
先生がすぐ隣にいるわけではないので、オンライン家庭教師では生徒の手元や教科書・ノートの確認がしづらいのも気になるところです。
基本的にはウェブカメラを使ってお互いの姿を映しながら授業を進めますが、顔が映っているときは手元は見えませんよね。
また、ネットを通してだと細かいしぐさや表情をつかみにくい部分もあるかもしれません。
最初は戸惑うこともあると思いますが、カメラ越しの指導については徐々に慣れてくる部分ですし、お互いのコミュニケーションがとれるようになってくればそこまで気にする必要はなくなってきます。
デメリットその3:一人で勉強するモチベーションを保つのが大変
オンライン家庭教師で一番ネックになるのは、一人で勉強するモチベーションを保てるかどうか、だと私は考えています。
オンライン家庭教師は、塾という「勉強するための場所」に向かうわけでもなく、先生が目の前にいるわけでもありません。
普段すごしている自分の部屋で、パソコンの画面を見ながら自分で勉強をするので、当然気持ちの切り替えと集中力が必要になります。
また、週1~2回、1回あたり30分~1時間程度の指導が主流なので、残りの時間は自力で勉強をしなければいけません。
(これは普通の家庭教師でも一緒です)
勉強に集中できる場所と、頑張りをきちんと評価してあげられる環境を整えてあげることが重要です。
そういった意味では、成果が出たらご褒美としてプレゼントがもらえるタイプのオンライン家庭教師サービスを選ぶのもいいでしょう。
まとめ
今回は、オンライン家庭教師のメリット・デメリットをそれぞれ紹介しました。
まとめると、
- 場所や時間を選ばない指導で自由度が高い
- 塾や訪問型家庭教師に比べて費用負担も少ない
- 手元やノートの確認などコミュニケーションを取りづらい
- 一人で勉強するモチベーションを保つのが大変
でした。
オンライン家庭教師のサービスはこれからますます一般的になり、選ぶ人も増えてくるでしょう。
サービスが増えれば価格も今よりもっと手ごろになり、指導内容も充実して利用者にとってのメリットが大きくなると予想されます。
ただし、どんなに良いサービスでもデメリットは必ず存在します。
本当にお子さんにとってオンライン家庭教師が最適かどうか、見極めをしてあげることが大切だと思います。
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